7.海辺のカフカ(村上春樹、2002)

読み終わって1ヶ月ぐらい経ってしまったが面白いと思ったポイントを書いておく。

・いつ物語が交錯するんだろうというドキドキ感

カフカ君と中野さんがどのように物語に関わっていくのかが気になるような展開になっていることが良いと思った。中野さんが四国を目指し始めた辺りからいつ出会うことになるのかとドキドキした。ひとつの場所に集結していくその展開に私はワクワクして読み進めていた。

・脇役が良い

名前を思い出せないが中日ファンのトラック運転手、図書館の大島さんが良いキャラをしていたと思う。

・ファンタジー要素が何故かしっくりくる

ジョニーウォーカー、カラスと呼ばれる少年、猫と喋れる、カーネルサンダースなど現実とはかけ離れているファンタジーな要素がかなりあるが、私は好きだった。人によって賛否が分かれるように思う。おそらく私は非現実を求めて物語を読むから自分の想像力を働かせて補ったりする部分が好きなのかもしれない。特にジョニーウォーカーを中野さんが刺すシーンはゾクゾクしたし、遠くのカフカ君に返り血がついて繋がっているかもしれないという展開は面白かった。

薄い感想になってしまったが、全体的に面白かった。性的描写が多すぎないかと思うこともあったが。

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