6.東京奇譚集(村上春樹、2005)

読んでから時間が経ってしまい、手元に本がないため詳細は割愛するが、今でも印象に残っているものを書きたいと思う

短編集の中でも、品川猿の話が印象に残っている。主人公が自分の名前を忘れてしまう原因は猿に自分の過去の名札を盗まれてしまったからという話だったが、猿が名前に執着する、猿が主人公の悩みの核心を言い当てるシーンが印象に残っている。猿が人の言葉を喋っていても違和感のないような世界観で書かれているし、猿が捕まったところがオチではなく、主人公が本当の心の奥に抱えていた問題は家族の誰からも愛されていなかったと言うことと言う残酷なオチを用意していることが面白かったポイントだったとおもう。

女性とサーファーの物語も良かったと思う

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